自由化による変動
航空業の自由化が与えた別の打撃は、パイロットたちに対するものでした。
航空会社間に必然的に起こった運賃引き下げ競争のしわ寄せが、結局高給と身分の安定で労働貴族となっていたパイロットにくることは避けられなかったのです。
50年以上にわたって航空操縦士組合(ALPA)の要求の結果、パイロットは9万ドルから17万ドルに及ぶ年俸の上に、1ヶ月50時間の飛行時間、搭乗員定員3人の操縦席乗り組み、家族への一等無料パス支給といった特権を維持することができました。
しかし、デレギュレーション以来、パイロットたちの身分はにわかに不安定になってきました。
1983年にはALPAのメンバー3万4000人のうち、15%が再雇用のない休暇に追い込まれました。
航空会社のなかにはコンチネンタルのように、破産法を利用して組合に対し、契約条件の改定を要求するものも出てきました。
これに対し、新規の航空会社は若いパイロットを採用して、俸給を半分に下げることができました。