大空の自由化
アメリカの大統領は、CABの委員長の任免権や空路の新設・統合に対する拒否権を握っていて、これが腐敗の構造をつくり上げていました。
政治家たちはこの腐敗をとらえ、航空業の改革という、選挙民の心を最もとらえやすい問題に飛びついたのです。
進歩派のロバート・ケネディから保守派のフォード大統領に至るまで、この機会をちゃっかりと政治的に利用した。
その結果が、1978年に他の業界に先んじて、航空業における政府規制撤廃という、ドラスティックな展開となったのです。
それはちょうど、封建時代主力大名問の勢力均衡が突如崩れて、戦国時代に入ったようなものでした。
航空業界のビッグ・フォアの支配はたちまち群雄割拠の戦乱の時代に突入しました。
大手のイースタンやパンアメリカンのように業績が悪化するものもあれば、これまで業績のよかった中堅のブラニフやコンチネンタルが破産するというハプニングもありました。