占い
占いの事なんですけど、興味深いのは、元久三(1106)年三月に起きた三星合のときの騒動です。
三星合とは、一つの星座に三つの星が集まることで、このときは金星・木星・火星が集う大凶相を示していました。
ところが、宮中で薬師如来の祈禧などを行なっていると雨となり、その凶星が見えなくなってしまったのです。
雨は四、五日続き、その後も夜になると雨というような天気であったので、ついに凶相は現われずにすんだというのです。
見えないといっても、雨雲の上では凶相は厳として存在しているし、その影響も必ずあるはずだ、と中国や西洋の占星術師なら考えたでしょう。
ところが、日本では見えない以上、影響も及ばないと考えられたのです。
じつに日本的な解釈です。
鎌倉幕府も朝廷に習って陰陽師を公式の役職として雇い、祓えなどの儀礼とともに天文道も行なわせました。
貞応元(1222)年のハレー彗星接近の際には、幕府は陰陽師に泰山府君祭・天地災変祭・天冑地府祭などを行なわせるとともに、鶴岡八幡宮では不動護摩を修させています。
天文道は戦国時代以降下火となるが、形式的には明治まで続いたのです。
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