「豊かな社会」になって 2
今日ほど人類が長生きする時代はありませんでした。
しかも今日、日本ほど長生きする国はないのです。
最近はノルディックポールなどのエクササイズも流行っているようですし、ますます長生きになるかもしれませんね。
こういう時代に、この日本に生まれあわせたことを、お互いに感謝しなければならないでしょう。
この限りではめでたしめでたしですが、しかし、ここから起こってくるいろんな問題もあります。
一つは、定年後も一般に長いもう一つの人生があることです。
60歳で定年でも、男であと平均20年の人生があります。
女だと平均まだ24年の人生があります。
長生きすれば、もっともっと長いもう一つの人生となります。
「余生」などという言葉は、「古稀」という言葉とともに返上しなければなりません。
そして、この長いもう一つの人生のために準備が必要になります。
カネやカラダについてだけではありません。
ココロについてもそうです。
定年後は「毎日が日曜日」ですから、戦前の人が考える必要のなかったことを、今の人は考えておかなければなりません。
そうしないと、生きられないようになるかもしれません。
誰もに問題になる一種の人生問題です。
かつては一般になかった新しい人生問題が起こるのです。