日本の変化 2
よくいわれるこの「豊かな社会」という表現は、多分ガルブレイスの『ゆたかな社会』という有名な本の表題からきたものと思われます。
「豊かな」と訳してもよいでしょうが、もともとの意味は「あふれ出る」ということです。
日本語では「満ちあふれた社会」といった方がピッタリするように思われます。
たんなる豊かさではなく、満ちあふれた世の中です。
・・・実際、日本の社会はそうした時代に入っています。
モノが満ちあふれています。
必要なものは何でもあり、しばしばモノの処分に困ってさえいます。
「飽食の時代」ともいわれていますが、誇張でもなんでもないと思われます。
もはや日本は決して貧しい国ではありません。
少なくとも衣食の点で見る限り、生活のフローで見る限りでは、世界で一番ぜいたくな国だといっても過言ではありません。
豊かな社会になるとともに顕著になってきたことは、日本人が急に長生きをするようになり、ついに世界一の長寿国になったことです。
昭和の初頭(昭和1~5年)の日本人の平均寿命は、男で44・8歳、女で46・5歳でした。
この状況は第二次大戦が終わる頃まであまり変わりはなく、若干伸びはしますが平均寿命は40歳代です。
定年の頃まで生きていた人はほとんどいなかったわけです。
ところが今では、還暦といってもまだ"若造"ですね。